SAP Concur(コンカー)とは?サービス概要や機能、導入のメリットを詳しく解説

SAP Concur(コンカー)とは?サービス概要や機能、導入のメリットを詳しく解説

業務効率化や生産性の向上、ガバナンス強化など、企業が取り組むべき課題が多様化していることを背景に、経理部門がこれらの経営課題の解決に寄与することを後押しするシステムとして「SAP Concur(コンカー)」の利用が広まっています。

今回は「SAP Concur」各種サービスの具体的な機能・特徴と、活用のメリットについて詳しくご紹介します。

SAP Concur(コンカー)とは?

『SAP Concur』とは、Concur Technologies, Inc.の日本法人である株式会社コンカーが提供する、経費・請求書・出張管理クラウドシステムです。
「出張・経費精算・請求書をペーパーレスにいつでも、どこからでも」を掲げ、

1.紙の書類の管理
2.手作業によるシステム入力
3.申請や承認のための出社・帰社

など、社員と経理担当者にとって大きな負担となる 経理領域の業務の一元管理と自動化・効率化を実現するサービスです。世界150カ国以上でおよそ51,000社、日本国内では1,755社以上の企業グループに利用されています。

SAP Concur(コンカー)サービス一覧

SAP Concurには

1.経費精算サービス『Concur Expense』
2.請求書管理サービス『Concur Invoice』
3.出張管理サービス『Concur Travel』

の3つのサービスがあります。

1.経費精算・経費管理『Concur Expense』

『Concur Expense』は、経費精算・経費管理業務のクラウド上での一元管理を実現するサービスです。

1.経費の自動入力
2.社内規定の設定・自動チェック
3.モバイルアプリによる申請・承認

をはじめとした豊富な機能で、経費の入力・申請・確認・承認にかかる時間とコストを大幅に削減して社員や経理担当者の負担を軽減するとともに、不正を防いでガバナンスを強化することにも貢献します。

【『Concur Expense』について、詳しくはこちら

2.請求書の電⼦化管理『Concur Invoice』

『Concur Invoice』は、請求書の受取から入力、承認、支払といった一連のプロセスの自動化を実現するサービスです。

経理担当者の業務負荷を軽減するのはもちろん、請求書と発注情報や取引先情報などを連携することで、取引先に対する支払い予定の適切な管理、正確なキャッシュフローの予測、ガバナンスの強化にも貢献します。

【『Concur Invoice』について、詳しくはこちら

3.出張管理『Concur Travel』

『Concur Travel』は、出張申請、スケジュール管理、ホテルや航空券の予約・確認、出張中の所在地確認(※1)、経費精算(※2)など出張にまつわる手続きの一元管理を実現するサービスです。
社員による面倒な手続きをなくして時間とコストの節約をサポートするほか、適切な価格での出張の手配による経費の適正化、出張規定に則った手配によるガバナンス強化に貢献します。

(※1 『Risk Management』との連携が必要です。)
(※2 『Concur Expense』との連携が必要です。)

【『Concur Travel』について、詳しくはこちら

SAP Concur(コンカー)を使うメリット

経理業務の効率化を実現するサービスが数ある中、SAP Concurを採用するメリットは次のようなポイントにあると言えます。
社員による面倒な手続きをなくして時間とコストの節約をサポートするほか、適切な価格での出張の手配による経費の適正化、出張規定に則った手配によるガバナンス強化に貢献します。

1.UI・UXが優れていること
2.日本語以外の国の言語・通貨にも対応していること
3.セキュリティ水準が高いこと

1.UI・UXが優れている

機能性と操作性のバランスがとれた分かりやすいUI・UXを強みとする『SAP Concur』なら、経理領域の複雑な手続きや業務も、誰でも簡単な操作で行うことができます。

『Concur Travel』と『Concur Expense』の連携で多様な情報を統合管理し、「極めてスムースな作業体験」で経営の効率化や社員のストレス低減に貢献しています。ユーザーインタビューを重ねて要望を汲み取りながら進めるユーザーファーストの開発が高く評価されています。

2.日本語以外の国の言語・通貨にも対応していること

『SAP Concur』は21カ国語以上の言語(※)や多様な通貨、法慣習、税慣習に対応し、世界中で経理業務の効率化をサポートしています。
(※)参照:株式会社コンカー HP>「グローバルな機能」

海外に拠点を持ち、日本本社と海外支社で同一ツールによる統合管理を行いたい企業、外国人の社員が数多く働いている企業などにとって、非常に使いやすいサービスだと言えます。

3.セキュリティ水準が高い

『SAP Concur』は国際基準に準拠した安全なシステム開発とセキュリティ対策を行い、第三者機関による監査・認証を受けた信頼性の高いシステムです。
適切なプライバシー管理やアクセス管理、脆弱性管理、継続的な監視などによって、ユーザー企業の大切な情報を保護しているため、安心して利用することができます。

海外に拠点を持ち、日本本社と海外支社で同一ツールによる統合管理を行いたい企業、外国人の社員が数多く働いている企業などにとって、非常に使いやすいサービスだと言えます。

SAP Concur(コンカー)を導入すべき企業

各領域のサービス・機能を組み合わせて活用することで、多様なメリットが得られる『SAP Concur』。特に利用をおすすめしたいのは、次のような企業です。

経費のデータを分析したい企業

会計システムで取得する以上に詳細なデータを蓄積・統合し(『Concur Expense』)、それらの高度な分析や可視化ができる(『Concur Business Intelligence』との連携による)『SAP Concur』は、経費分析によって経費削減や経営/業務改善の戦略を設計したい企業には特におすすめです。

バックオフィスも含めた全社でデータ分析・活用の取り組みに取り組むために、また経理部門が経営や利益に貢献するために、欠かせないツールの一つだと言えます。

移動や出張が多い企業

出張手配から道中の情報確認と危機管理、出張後の経費精算までを一元管理できる『SAP Concur』は、移動や出張の機会が多い企業において、特に大きな業務効率化の効果を発揮します。
また不正な申請や手配ミスなど社員の出張にまつわる課題がある場合にも、『SAP Concur』は課題解決の有効な手段になり得るでしょう。

社内ルールが多い企業

社内規定と承認フローを詳細に設定した上での管理が行える『SAP Concur』の各サービスは、社内規定や申請ルール/フローが複雑な企業、ガバナンスに課題を抱えている企業の経費・請求書・出張を強力にサポートします。

まとめ

『SAP Concur』とは、Concur Technologies, Inc.の日本法人である株式会社コンカーが提供する、経費・請求書・出張管理クラウドシステムのこと。社員と経理担当者にとって大きな負担となる 経理領域の業務の一元管理と自動化・効率化を実現し、経営や業務における課題の解決をサポートします。

導入をお考えのお客様、経理領域における自社の課題に合うソリューションをお探しのお客様は、ぜひコンカー社のパートナーとして導入・運用をご支援するNTTデータ・スマートソーシングにご相談ください。

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